2013年12月9日月曜日

料理をしよう!



















子どもは、自分も家の中で何かの役に立ちたいと感じています。
誰かの何かの役に立つということは、生きる喜びに繋がります。


家族がやっていることは、
自分もできるようになりたいと思っています。


初めはできなくても、
度でも工夫を持ってチャレンジできるような、


そんな環境を家の中で作ってあげましょう。
 

   その中で最も効果的なのは、お料理です。
料理は、五感を一度に様々な場面で使うものです。


おそらくそのことが、
脳を活性化させる効果に繋がるのでしょう。

他のどんな芸術でも、五感を一度に使うものはありません。


本来備わっている人間本来の力に、
知り得た知識と数をこなしてきたことで得られる経験を土台にして
それらを一気に使うお料理という仕事は、
人を成長させます。


その効果は計り知れないものがあります。


何品もあるお料理を、
最終的に同じタイミングで仕上げ、
お出しするということは、
何をどういう手順で進めていけばいいのか、
そのことを瞬時に頭の中で計算し、
進めていくことになります。


また、すべてのことを、機械でやるわけではないので、
目と耳と鼻と口と手触り、
そのすべての五感をフル稼働させてお料理をします。

一度にいろんなことが見えて、
聞こえて、感じることができるので、
お料理をすることで五感が磨かれていくのです。


小さな変化も見逃さない、
様々なことに注意深く「気づく」ということに敏感な人間が育つのです。

「気づく」ことで、工夫が生まれ、成長があるのです。
人は日々の暮らしの中で一日三食、
食べることで五感を訓練できたり、
季節を感じたりできるようにできています。。
 

   例えば庭で自分の食べる野菜は自分で育てる、
   こういう体験も、子どもにとって物事を表面的ではなく、
   奥深く考えたりする力を養うことができるでしょう。

   どう育てればこういう味わいになるのか、
   そして、自分で育てた野菜を切る、茹でることで、また新たな発見があります。


   このお料理だと、どんな切り方をすれば美味しく仕上がるのか、
   どれくらい茹でたら歯ごたえが残るのか、
   それとも、もっと柔らかくした方が美味しく仕上がるのか…など
   食材一つとっても様々な変化の違いを学んだり、
   食べる人のことを思いながら工夫をしたり、
   考えたりといった応用が効くようになります。


   こういった日々の暮らしの中の出来事が、
   子どもにとっては大きな学びの機会になるのです。


 近藤崇

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