日本の子どもの創造力が、
他の国の子どもと比べて欠落し、
乏しいと言われているのは、
あまりにも今の世の中が便利になりすぎて、
頭を働かせなくても、
あれこれイメージしなくても、
その前に何でもやってくれる機械や道具に囲まれているからかもしれません。
もしくは、いつでもそこに答えが存在し、
誰かの作った三択、
あるいは四択の中から選ぶ、
という作業を繰り返してきてしまったからかもしれません。
「創造」とは、選択肢の中にあるものではなく、
新たな答えを自分で見つけ出すことです。
こんな便利さや決まりきった用意されている答えが、
創造力というものを生み出さなくなってしまったのでしょう。
決められたことを決められたままにやる、
それはとても簡単なことです。
だから、「自分はどうしたいのか」
という問いかけを自分自身にすることがなくなってしまったのかもしれません。
決められていることに疑問を持ち、
こうしたらどうだろう?あぁしたらどうだろう?と考えることは、
とても面倒なことでもあります。
その度にたくさんの壁にぶつかり、うまくいかないことの方がほとんどです。でも、この作業こそが、とても大切なことなのです。
子どもの頃からの訓練が必要なように思います。
親のいいなりではなく、「あなたはどうしたいの?」という問いかけを、
親が子どもにことあるごとにすることで、
子どもに自分の意志というものが生まれます。
また、そう思っていても、それを親が受け入れてあげなければ、
言う気もなくし、言っても意味がないと、
言わなくなってしまう危険性もあります。
親としての意見、考えを持ちつつ、子どもの意思を尊重する。
とても根気のいることですが、
この訓練が、想像力を高め、創造力を養うことになるのだと思います。
近藤崇
近藤崇
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