2013年10月10日木曜日

「お受験」



昨日に引き続き、
今日も今の子どもの取り巻く環境について…

ずっと疑問に思っていることがあります。





「お受験」ってなんなんだろうと。
もちろん、子どもがのびのび過ごし、
楽しく学ぶことのできる環境に身を置いてやることは、
とても大切なことだと思います。

高校、大学生にもなれば、
自分の道を自分で選ぶことができるようになりますが、
幼稚園、小学校、中学生くらいまでは、
親の考え方が大きくその子に影響を及ぼします。

何のためにお受験をさせるのか。






世間一般の評判から公立は質が悪いと思っているから?
質が悪いとは一体どういうことを言うのでしょう?

ひとまず私立に入れておけば安心だから?
安心って、何を持って安心と言えるのでしょう?

社会人になるとき、学歴はとても大事だから?

もちろん、学歴を否定するつもりはありません。
それだけのことを頑張った一つの結果です。

でも、今この世の中を生きていくために必要なのは
「学歴」なんかじゃないことを
知っているのでしょうか?
その選択は、
目の前にいる自分の我が子に適したものでしょうか?

今や、就職試験に学歴を書く欄がなくなってきているそうです。
学歴ではなく、面接官が見ているのは、コミュニケーションをとることができるか。
自分の言葉で、自分の気持ちを、相手に分かりやすく伝える。
そんな能力です。

私の知人にカフェをしている人がいます。
その人がこんな話をしていたことを思い出しました。

カフェの近辺には、
幼稚園~高校まで続く私立一貫校がいくつかあり、
その予備校までもが存在するから、
子どもにお受験をさせるママたちが、
毎日のように集団でやってくるのだそうです。

幼稚園が終わると夜遅くまで予備校に通います。
試験日間近になると、土日も予備校だそうです…。

その子たち、いつお友達と外で遊んでいるのだろう?と。

そして、嫌でも聞こえて来てしまう
お受験ママたちの会話を聞いていると、
なんだかとても心が痛むのだそうです。

「なんでうちの子あんなこともできないんだろう?
ほんっとに、参っちゃうわよ。
◯◯ちゃんはできてるのにね~。
主人にその話をしたら、
お前の教育が悪いからだって怒鳴られて、
もう昨日も言い合い。
子どももそれ見て泣いてたわ。」

大切なことを忘れていませんか?
子どもの心は、
家族みんなが仲良く平和に楽しく暮らすことによって安定し、
のびのび明るく成長していきます。
子どもはたくさんの遊びから色々なことを自然と学んでいきます。

お受験という選択をすることによって、
家の中がそんな風に喧嘩の耐えない殺伐とした空気が漂うくらいなら、
止めた方がいいと、そんな風に思います。

本末転倒だと思いませんか?


近藤崇

画像はお借りしました。

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